みっしつ

小林泰三さんの『密室・殺人』読みました。


ミステリーの感想ってどう書けばいいのか、どこまで書いていいのか難しいですけど。
その感想を書く前にちょこっと。
世の中の面白いものには2種類あると思います。前提知識があった方が楽しめるものと前提知識がない方が楽しめるものと。
この作品の根幹のトリックは知らないほうが楽しめる系ですね。


知識や経験ってのは基本的に良いものとされるけど、それにより対象から驚きを得ることが少なくなっていくのかなあ。
と思うと勉強ってのもどうなのかと。
許由のように耳でも洗いますか。


作品の感想に戻ると。
ネタバレになるけど、クトゥルフを出すのはいいけどそれがえらく中途半端な感じで料理できてないように感じました。
あと絶望的にキャラクター同士の掛け合いが下手くそと言うか、作者は面白いと思ってるのかわからないけど寒くてね。
『アリス殺し』良かっただけにちょっと期待ハズレでした。
でもこの作品でもアリスが引用されてたし、作者アリス好きなんですね。


アリスと言えば、原宿に「水曜日のアリス」がオープンしたんだよね。
行ってみたいなあ。